ANIKIの酒場

こんにちは。東北大学経済学部経済学科4年のANIKIです。ANIKIはベトナム人の友人につけて貰ったあだ名です。2014年9月より半年間ほど、台湾の国立政治大学社会科学院に交換留学生として行きます。その模様をブログにまとめて書いていきたいと考えています。

留学24日目:FORGOT

台湾人に言われた「君の英語が上手過ぎて分からない」というフレーズ。いい言い訳の仕方を学んだと思った。

 

 

僕の英語はほぼ彼女から学んだと言っても過言ではない。欧米圏の彼女を作れば英語が上手くなるとか昔何かの本で読んだがどうでもいい。話す機会が莫大に増えるのと瞬間的にどうリプライすれば良いかを真剣に考えるから話したり聞いたりする力が伸びるって話だと思う。

 

 

たぶん10日くらい前、台湾人から英語で3時間くらいインタビューを受ける機会があった。正直録音されながらのインタビューで自分のことを話すのはとても恥ずかしく、思い出したくもない。が、自分がどうやって英語を身につけて来たか振り返る良い機会になった。

 

 

中学、高校と良い学校に行っていたが英語なんてからっきしダメ。理由はよく覚えてないが、興味がなかったからだと思う。大学2年の時、編入試験のために再度英語を勉強し直し、ようやく文法を正確に扱えるようになった。真面目にやったのは実質半年だけ。それでも世界が広がった気がした。

 

 

でも英語で世界が見えるようになっただけで世界はそんなに変わっていなかった。驕りの一種だと思う。

 

 

日本では英語ができるだけで割と良い大学や良い職に就けることができる、と思う。東北大学経済学部の編入試験なんてその典型例だ。筆記試験はTOEICで代用する英語、専門科目(経済科目×2)、小論文の3科目のみ、1科目100点の300点満点で毎年200〜210が合格ライン。TOEICで900くらいあるだけですでに合格点の半分くらい。あとは適当に小論文を書いて経済科目をやれば世間で言われる旧帝国大学の学位が手に入る。

 

 

正直、こんな簡単に入れる試験があっていいのかとこの制度を利用しながら長らく自問自答し苦しんでいた。でも最近、どうでもよくなった。以前より制度があるなら利用すれば良いだけだし、とは思っていたが以前よりもその確信度合いが強まったから。

 

 

英語が話せたから?then what?留学先の大学ではみんな英語なんて話せて当たり前。息を吐くのと同じくらい。当たり前の水準をどこに持っていくか。英語ができるかどうかで区切る世界なんて下らなさ過ぎて笑える。

 

 

http://moltke.cc.nccu.edu.tw/qrycourse/qryEngSub.jsp?yy=97&smt=2

 

 

今いる大学で今セメスターとれる英語開講科目一覧。多いと思う。交換留学生に取ってはありがたい。日本にいるときはゼミの先生の英語開講の金融論の授業を取った。レジュメを事前に配ってくれればよかったとは思うが、コンテンツはこっちでの授業と大差ない。サボってばかりで申し訳ないことをしたなと思う。

 

 

学歴もあくまで自分のやりたいことをやるための道具でしかない。皆に交換留学に来た理由を聞いていてそう思った。良い大学、世界ランクの高い大学に行ってまでやりたいことがあるなら行ったら良いと思う。でも周りの当たり前の環境を考えるのは良いことだと思う。

 

 

海外に住んでいた経験があったり日本に戻って来た帰国子女がなんでやたらと日本をdisるのか少し分かった気がした。海外にいると「君は日本人の中では英語がむちゃくちゃできるね!」と褒められる。本当によく褒められる。日本と違って思ったことを割と率直に言うからなのかは知らないがとにかく言われる。これが成功体験になっているからなんだと思う。

 

 

ちなみに日本の大学の帰国子女向けの入試はクソ簡単らしい。上智とかはアメリカ版のセンター試験で4割くらいの得点率で入れるらしいってMBAプログラムで来ている日本人の先輩に言われた。でもどうでもいい。

 

 

 

 

周りのことを使って自分の評価を高めるのはかっこ悪いと思う。でもそれがある程度有効だからみなそうしているのだと思う。そんな些細なことで悩んでいるのもどうでもいい。

 

 

海外のことを伝えるのは難しい。まず、義務があるからやっている訳じゃない。そして書いているとあたかも自分の自慢をしているような気分になるし、そう読まれても仕方ないことが出て来ると思う。

 

 

謙虚になってみると言語面では

 

英語:話せるし聞けるけどまだまだ全然ダメ

中国語:わかっらーん

ベトナム語:えおーーーい!

 

 

こんな感じ。とりあえず早起きすることから頑張ろうと思う。

 

 

タイトルを何にしようか考えて「くだらないと思って忘れた些細な心の機微」という意味で「FORGET」か「FORGOT」にしようと思い、「あ、この言葉は「手に入れるため」という意味だったのか」と思った。たぶんこじつけ。